2012年12月16日
僕は普通が嫌いだ。
僕がこの世で一番コワイのは神でも暴力でも災害でも嫌悪でも孤立でもない。
僕がコワイのは、存在の消去だ。
ボクガサイショカライナカッタコトニナッタラ。
僕の存在していた証拠がなくなってしまうことが一番コワイ。
だから刻み付ける。人々の記憶に。鮮明に。
いい子だった、とか、いい奴だった、とかじゃ駄目。
そんなもの、すぐに消えてしまうから。
「通行人A」じゃなくて、主人公かヒロインじゃなきゃ、ね。
ねぇ、一番強烈で忘れがたい感情ってなんだか知ってる?
それは恨み、妬み、嫌悪、怒り、屈辱・・・。それらは負の感情。
負の感情は、どんなに時がたっても人間の記憶に鮮明に、そして鮮やかに残っている。
忘れたくても忘れられない。
だから僕は、感謝されるより恨まれたい。好かれるより嫌われたい。
独りは寂しいけれど、我慢できる。
あえて嫌われるようなことをするのは心痛むけれど、忘れ去られるのは嫌なんだ。
普通じゃだめ。いっそ異端的に。
いい子じゃだめ。いっそ極悪人に。
さぁ、また一つ、人間たちの脳に「僕」を刻みつけようじゃないか。
Posted by あやぱん at
22:31
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